皆さん。こんにちは!
元銀行員のよぴ🐤です。
今回は、メガバンク、ネット銀行、地銀信金に至るまで、
多くの銀行が行っているセールス方法、
「高金利の定期と投信をセットで販売」
の注意点を解説したいと思います。
どんなものかというと、、、
下記の様な円グラフのポスターや広告のことです。
リスク商品(投資信託や外貨預金など)を契約してくれたら、リスク商品を購入した金額と同じだけ、定期預金を高金利で契約してあげるよ!
というものです。
低金利が長引く中、高金利の定期預金は魅力的に映りますよね。
ですが、
契約の際は、注意して行ってください!
この記事では、高金利の定期と投資信託をセットで購入する際、
気を付けて欲しい注意点を3つ紹介したいと思います。
是非参考にしてください。
・銀行が定期と投信(リスク商品を含む)をセットで販売する理由
・セットで購入する際に注意したいポイント3つ
よく考えて、契約しましょう!
銀行が定期と投信(リスク商品を含む)をセットで販売する理由
なぜ、こんなキャンペーンをやっているかというと、
銀行としては資産運用を始めて貰って、手数料収入を稼ぎたいからです。
「しょうがないな~。銀行が定期預金の利息をたっぷりあげるから、投信とかリスクあるもの挑戦してみようよ!」
というコトです。
投資が初めての人や退職金を持て余している人に向けて提案しています。
定期で確実に利息を貰えて、投信等のリスク商品を一緒に購入すれば、万が一、損しても定期の金利で多少カバーできるしオススメでしょ!
というワケです。
普通預金の金利なんて雀の涙・・・。
定期で確実に利息貰ってリスク取るのもいいかも!
実際、リスク商品を初めて購入するのは結構な勇気が必要だと思うので、
同時に定期預金の利息が確実に結構貰えるに越したことはありません。
良く言えば、
「定期の高い利息を銀行が捻出してくれて、初めての投資を後押し」
悪く言えば
「リスク商品を買って貰わないと手数料収入が手に入らないので、定期預金で釣っている」
という感じです。
広告の出し方は様々
広告の出し方は様々ですが、ネット銀行やメガバンク、地銀信金まで見渡して多いのが、
リスク商品と定期を50:50で契約するキャンペーンを勧めるものです。
結構、乗り気なお客さんには、
「70:30にすれば、更に定期の金利を高めにできますよ~」
とか工夫して営業します。
しかし、セットでお得は要注意が必要です!!
注意するべき3つのこと
注意が必要な理由は、3つあります。
セット販売の注意点
- 高金利の定期は3か月のみの場合が多く、思ったより利息が貰えない。
- 実はリスク商品の手数料が定期の利息より高い場合がある。
- つい定期の高金利に釣られて、大金を契約しそうになる。
さぁ。皆さん。
読んで、イメージできましたか?
1つずつ解説したいと思います。
注意点1 思ったより利息が貰えない。
高金利の定期を売りにしていますが、期間が3か月のみと短い場合が多く、
実際はあまり利息が貰えないのが注意点の1つ目です。
定期預金 100万円
金利 5%
期間 3か月
受取利息 1.25万円(税引前)
※100万円×5%×3か月÷12か月=1.25万円(税引前)
ココから税金が約20%引かれるので、利息は1万円程になります。
5%でも、あんまり貰えないよね。
現在、普通預金の金利は0.001%、超低金利の時代なので、普通預金に預けていたら利息は1,000円以下なので、それよりはましですが、、、
注意点2 リスク商品(投信)の手数料が定期の利息より高い
投信の手数料が定期の利息より高い場合があります。
ネット銀行や証券では、投資信託の販売手数料が無料の商品もありますが、多くの窓口販売で売られている投信は、販売手数料がかかるものが結構あります。
販売手数料 (はんばいてすうりょう)
投信を販売する金融機関が受け取れる手数料
無料のものから高い商品では3%以上かかるものもある。
※最近ではノーロードと言って手数料が無料の投信もある
信託報酬 (しんたくほうしゅう)
投信を販売する金融機関と運用する会社と、資金を管理する信託会社の3社が分け合う手数料
安いもので0.09%、高いもので2%かかる
※最近では信託報酬が激安のファンドが登場している
信託財産留保額 (しんたくざいさんりゅうほがく)
投資信託を解約する際、差し引かれる手数料
「基準価額に対して何%」といった形で解約代金から差し引かれます。
無料のものが多いが、0.3%ほど取られる商品もある。
手数料意外とかかるんだよね。
つまり、投資信託を購入する場合、
これらの手数料が安いものを購入すれば良いのですが、
高いものを購入してしまうと、折角定期預金で得た利息も飛んでしまうのです。。。。
販売手数料が1%でも、100万円購入すれば、1万円かかります。
1万円かかると上記の定期預金の金利と同じですね。
もし、手数料が3%の商品を購入してしまったら、
100万円投信を買う場合は、3万円取られますから、
定期で得た1万円の利息なんて吹っ飛んでしまいます。
私の利息が手数料に持ってかれる~><。。
銀行員は、手数料が高い商品を購入して欲しいので、
自ずと手数料が高い商品を提案されるでしょう。
購入する際は、自分が購入する投信の手数料がいくらなのか、運用実績は良いのかを絶対に確認しましょう!
注意点3 大金を契約しそうになる。
注意点の3つ目が、「ついつい大金を契約しそうになる」というコトです。
これは、実際に私もやってしまったのですが、、、
定期が高金利なので、
特に使い道ない余裕資金だし買っちゃえ!
という気分になります。
積み立ての様に毎月1万円ずつ購入するような案件には、
高金利の定期は適用されないので、
この際、まとめて〇百万購入しよう~ってなる人が多いです。
定期は3か月で満期がくるので、
総額の半分はすぐに自由に使える様になるのもあって、
予算以上の投資をしてしまう人が一定数います。
元銀行員である私でさえ、
大金をぶっこんだ経験があるので、
注意してください!
また、
3か月で満期がきた定期に対して、投信の営業をする
のも銀行員の営業パターンです。
再びセットで購入をしようと思うと他行から預金を持ってくるか、半々で投信と定期に分けるかしかありません。
こうして、銀行員は、どんどん預金を投資にしてもらうよう促す営業しています。
乗せられて、いつの間にか大金を投じていた、なんてことにならないよう、十分気を付けてください。
以上、3つが気を付ける点です。
投信の他に外貨預金や債券などが定期とセットで使える場合がありますが、同様に手数料やリスクの大きさを調整して、決して銀行が損しない様に調整されています。
でないと、生き残れませんから・・・(>_<)
まとめ
高金利の定期と投信をセットで購入の注意点は、
セット販売の注意点
- 高金利の定期は3か月のみの場合が多く、思ったより利息が貰えない。
- 実はリスク商品の手数料が定期の利息より高い場合がある。
- つい定期の高金利に釣られて、大金を契約しそうになる。
の、3つです。
投資信託には良い商品もあるので、
投資と定期を契約することが全て悪というわけではありません。
が、適当に契約してしまうと、損をしてしまう場合が大きいので、
注意点を守って考えて契約することをおすすめします。
注意点を守って、資産運用を楽しみましょう!
本当におすすめできる金融機関と投信
私が実際に契約しているおすすめの証券会社と購入商品を紹介します。
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契約しないと損です!
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⇒手数料が安くてサイトが見やすい
Tポイントで投資ができる
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