元銀行員のyopipiです。
4年生大学、経済学部を卒業後、無難に地元の銀行に就職しました。
現在人気のドラマ「半沢直樹」を、欠かさず観ています。
ドラマを観ていると、ふと銀行に入行した時のことや、働いていた時の事を記事にしたくなりました。
銀行員あるある話や当時一生懸命頑張っていたこと、銀行に入って良かったこと等を紹介していけたらと思います。
この記事では、
なぜ銀行に就職したのか?
銀行の事務職って何してるの?
銀行に入って良かったことって?
これらの疑問に応えていきたいと思います。(*‘∀‘)
なぜ銀行に就職したの?
銀行に就職した理由は2つありました。
・内定を貰えたから
・待遇で転居を伴う転勤がなかったから
私が銀行に就職したのは、今から10年前の2010年4月です。
当時はリーマンショックの後で、不況真っただ中でした。
内定取消が問題になる等、コロナ禍の今と同じように新卒採用も内定を取るのが難しい状況でした。
某私立大学で経済学部だった私は周りも金融志望の学生が多く、みんなが受けるから自分も受けるという流れで受けていました。
リクナビ、マイナビみたいな就職サイトに登録して、50社くらいエントリーしたと思います。
そこで内定を貰ったのが、2社だけでした。
地元の銀行とIT関係の会社です。
当時の自分を思えば、偏差値も高くない、見た目も普通、特に目立った特技のない私が内定を不況の中で2社も貰えたのは上々の出来だったと思います。笑
IT関係の会社は通勤に1時間以上かかる会社でシステム開発の仕事でした。
文系でもモノづくりができるというのが魅力でエントリーして面接まで通過しましたが、
結局地元で転勤がなくて名の知れた銀行の方が親も喜ぶし同期に友達がいて安心と思い就職しました。
この判断は良かったのかどうか…
10年経った今は当時の自分に、
「銀行もめっちゃめちゃ大変だから慎重に考えろ!!」
と伝えたいですね。笑
銀行の事務職ってどんな仕事?
銀行の事務職ってどんな仕事でどんな毎日を過ごしているのか気になりますよね。
銀行の事務職も3種類ぐらいに分けられると思います。
・窓口業務(預金や為替、口座振替、諸届等)※よく店頭で見る人
・融資事務(融資の稟議作成や決算書の整理、各種ローンの受付)
・本部事務(銀行の本部業務)※人事や総務、広報等
一応、私も5年働いていましたので、
窓口業務1年弱、融資事務4年弱、経験させて貰いました。
窓口業務
窓口に行く機会がある方は、毎日9時から15時まで、
とにかく「入金、出金、納税、振込、両替、諸届」等をひたすら処理して、15時からは暇なんでしょ?って思われてますよね。
確かに15時からはその日の集計をして締めるだけですが、
小切手や伝票の整理はアナログな作業が多く大変です。
間違ったら書き直せば良いんでしょ?打ち直せばいいんでしょ?って簡単に済まないのが銀行です。
訂正の仕方や証書類の修正等は事細かにルールが決まっていて、
必ず上司に訂正印を貰うことになっています。
適当な性格や注意散漫な人は極めて向いてない業界です。
考えれば考えるほど私には向いてなかったと思いますが、めちゃめちゃ頑張っていました。( ゚Д゚)
特に、銀行の窓口は色んなお客さんが来るのでクレーマーみたいな人も多いです。
そんな人を相手しながら、ノルマもあって、
クレジットカードの契約を取ったり、
口座振替契約を取ったり、
年金定期や投資信託の契約をしれっと笑顔で勧めて、入ってもらう・・・
しかも日中の9時から15時に集中して・・・
昼休憩を除けは5時間の間に成果を出さなければならない・・・
なんて難しい仕事なんでしょう・・・。
支店長や課長、パートさんたち等々の板挟みにも合いながら悩みながら。
ややこしいお客さんの相手を笑顔でしながら、ノルマもあって、
事務作業も複雑なのに迅速精確さを求められ、
お金や証券を扱い緊張する環境なので、
何かとピリピリした雰囲気になりがちでした。
特に五十日(ごとおび)と呼ばれる日は、
忙しくただ処理をするだけで手いっぱいなのにセールスもしなくてはいけないという過酷な日でした。
繁忙日の窓口あるあるや私が体験した迷惑客(クレーマー)等、当時の思い出をテーマに別途詳しくお伝えしたいと思います。興味のある方は、またご覧ください。
とにかく、この様々なことに神経をすり減らす窓口の仕事を1年程させて貰いました。
お陰様で、世の中のお金の流れや銀行の窓口の大変さを身をもって感じることができました。
融資事務
入行して1年弱で人事異動があり配属支店も部署も大きく変わりました。
過酷な窓口業務を経て、融資の世界へやってきました。約4年させて融資で働かせて貰いました。
企業へお金を貸す際の与信審査や格付け、稟議書類の作成、契約書の確認や実際に融資を実行して口座に入金する等、行っていました。
また各種ローンの受付や年金担保貸付の受付、住宅ローンの金利引き下げの対応等もしていました。
融資事務で4年弱お世話になって、その後退職しました。
自分で言うのもなんですが、窓口で働くよりは向いていたと思います。
しかしながら、ドラマ「半沢直樹」ほどではないですが、
働く中で粉飾決算や倒産、赤字企業の立て直しを間近で毎日見るのは、本当に辛かったです。
変わったお客さんも融資でもいたりしますし。
話せば長くなるので、また別で詳しくお伝えできればと思います。
※守秘義務に反しない内容で・・・(*‘∀‘)
異動先では、銀行内では有名人のヤバすぎるパワハラ上司とも働くことになったり、、、
融資に異動してからも、波乱万丈な日々でした。
今はパワハラをしようものなら、人事に報告されて左遷されたりするのでしょうか・・・
今は働く環境が良くなっていると良いなと思います。
本部事務
本部事務は主に銀行の人事や総務、広報などの仕事になりますが、その他に銀行ならではの証券事務や外為事務等、多岐に渡る業務があります。
営業店の仕事を楽にするために単純作業は集中センターと呼ばれる場所で為替の業務を行っていたりしますが、このセンターを管理しているのも本部の仕事です。
私は本部事務をしたことはないのですが、本部で働く人と同じ建物で働いていたので、食堂で話したり、仲の良い同僚もいました。
本部事務は営業店に比べるとやはり平和だと思います。働いたことがないくせに勝手な事を言わないで欲しいと思われるかもしれませんが・・・
お客様対応が極めて少なくセールス目標(契約ノルマ)がないので、オフィスフロアは終始穏やかな空気が流れていた気がします。
営業店で働いていた私からすると、とてつもなく羨ましい気持ちでいっぱいでしたが、本部事務に配属されるのは銀行の中でも一握り。何百人の同期の中でも3人くらいだったと思います。
辞めるまでに、平和な部署に1回でいいので配属されてみたかったな~と思うばかりです。
銀行員になって良かったこと
ここまで話して、大変なことや辛かったことばかりを話してきましたが、良かったこともあったので、お話したいと思います。
・親や親せきが喜んでくれる
・同期が沢山いて悩みや苦労を共有できる。心強い
・土日祝が休み
・年に盆正月休みが無い代わりに、他でまとまった連休が取れる(旅行に安く行ける)
・悪いことをしなければ、首にならない
・企業の事やお金の事に詳しくなれる
・窓口で変な人を察知するセンサーが敏感になる
(私生活で面倒なことに巻き込まれない力が身に着く)
・お金のことや社会経済の情報を察知し、騙されない力が身に着く
・朝が早く規則正しい生活ができる
・新聞を読む力が身に着く
・転職の時、真面目な人だと思ってもらえる
・大量の現金を扱える
・制服があって毎日服に悩まない(今は制服がないところもあります^^;)
・勉強する習慣ができる
・言葉遣い立ち振る舞いを学べる
・人事異動が約3年に1回あるのでリセットできる
・事務職は転居を伴う転勤がないのでずっと実家に甘えられる
等々、意外と書き出してみると良かったことも沢山ありますね!
その他、結婚相手と巡り合える人もいるでしょう・・・私の周りも結構いました。
銀行員の男性の6割以上が社内恋愛だったという話も聞いたことがあるくらいです。
同期がいるのも心強いですね!
女子行員は昔から結婚や出産で退職する人が多いのですが、
辛い仕事を一緒に乗り越えた仲間は宝物です。銀行を辞めてからも繋がりがあって相談しあえます。
大変な仕事ですが、その分得られることも多かったなぁと思います。
特にまとまった休みを活用して海外旅行に行けたのは良かったですね♪
元々旅行には興味はなかった人間なのですが、銀行に就職してから旅行が趣味になりました。
海外旅行も銀行に就職してから初めて行きました。
同期の女子と一緒にイタリアやオーストラリア、グアム、韓国、シンガポール、等々・・・詳しくは別記事で紹介したいと思います。コロナが落ち着いたらまた旅行に出かけたいな~と感じる日々です。
辛いことも一緒に頑張る同期や旅行等の楽しみがあって乗り越えられたと思います。
銀行員時代の休日の過ごし方についても、別でお話していく予定ですので、またご覧ください。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございます。今回は銀行に就職するまでとどのような仕事をしてきたかについて振り返ってみました。
銀行の事務職って、窓口15時に閉まるし楽そうだから良いかも!!っと安易に思って就職を考えている大学生に忠告したい。楽そうに見えるけど結構大変!!でも良かったことも一応あるよ!!
そんな感じです。
コロナ不況の中で、銀行の融資業務は大きな役割を求められています。私のかつての同僚たちも毎日奮闘しているようです。リアルな今の銀行員の情報もお話していけたらと思います。
銀行の人員削減、コスト削減が注目される今、銀行という職場が私が働いていたころとは少し違うところもあると思いますが、昔話として、楽しんでもらえたら幸いです。
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